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No20. 第6章 事業向き製品開発

2.製品の性格

投稿日:
投稿者:
大西秀憲
前号では「何が売れるか?」について書いた。
売るためには、私が経験した「重要な3点」があること、及び「事業向き製品」について書いた。
ここでは製品が持つ性格について書く。

世の中に於いては、どうも「メディア受けする製品」と「実際に売れて稼ぐ製品」は違うようである。
・・・このことは、以前の「プレスの章」でも書いた。
これは「メディアはニュース性第一」であり、一方、売れるのは「地道な泥臭い企業努力」によるためである。
私は、この当たり前のようなことが分かるのに随分時間がかかった。
一度分かると「稼ぐ製品」に対する「自分流モノサシ」ができる。
人に聞いても、本を読んでも、セミナーに行っても、所詮「モノサシ」は分からない。
要は「自助努力」によってしか分からないのである!

小・零細・ベンチャー企業において、新開発した自社製品を最も良く知るのは、当然ながら自社であり、社長である。
しかし、「開発の思い入れ」とは裏腹に、ほとんどの企業は「販売は素人」である。
「良いものなら売れるだろう!」と思って作るが、良いものが必ず売れたら、誰も苦労はしない。
ほとんど全ての製造業は、製品が出来た瞬間から「本当の苦しみ」が始まるのである。
・・・私も、その通りであった。

「ほとほと困り果てて」いる時に、どこからともなく行政等の支援の話が舞い込んでくるから不思議だ。
そして「ついフラフラと」話に乗り、「ひょっとすると、これがきっかけで売れるようになるかも?」と期待するようになる。
・・・現在では次のような実に多くの「行政支援策」がある。
     経営支援、第二創業支援、販路開拓支援、ビジネスマッチング商談会、ビジネスナビゲータによる相談、コーディネータ派遣、などなど。
上記のように沢山あるが、どれも「能書きは云うが実践は不可能」である。

「よし分かった!俺がやって見せるから見ていろ! そのかわり成功報酬で○○%出せ!これでOKか?」
と、言い切る人に、ついにお目にかかったことがない。
  ・・・当然のことで、もしそんな人が居れば「自分で事業をしている」だろう。

「物知り顔」の、能書きと講釈で企業は翻弄される! 
  ・・・そして残るのは「無力感と脱力感」だけである。
全く、時間のムダである。 
  ・・・しかし、これは経験した者にしか分からない。
私も、どれほど多くのムダを繰り返したことか...
結論を云えば「行政に頼ってはならない」と云うことである。
  ・・・これはほとんど「真理」である。

また、安易に「人を頼るな!」ということである。
古今東西、事業成功者は人を頼ったり、人の話を鵜呑みにしないで、自分でやった。
「人」から見れば、他の人(例え友人でも)の事業など他人事であり、自分の事業の事で精一杯なのだ。
但し、人は「活用」すべきである。 ・・・活用しても頼ってはならない。
人を頼ると必ず甘えがでる。
  弊社のモットー :
   (人に頼らず)とにかく (自分で)やってみよう! やってみな わからん!

そして、「個別の商談を一々聞いて、製品をぐちゃぐちゃにするな!」と云う重要なキーワードがある。
とにかく、人は好き勝手なことをいう。
  ・・・これを市場の声と誤解してはだめだ。
特に、展示会に出展すると必ず「こう云う手合い」に出会う。 ・・・これを「展示会ゴロ」と云う。
無責任で云いたい放題である。
  ・・・これを「売れるための意見」と思ってはだめだ。
製品は首尾一貫、初志貫徹、生み出す人の「ひらめき」で「熱い思い入れ」で創るものである。
従って、製品には個々の「性格」があり、これを無視できない。

全く売れない時に、引き合いがあるが、ほとんど仕様変更の「個別案件」である。
絶対に!絶対に!これに乗らないことである。
もし、苦し紛れに乗ったら、その瞬間にその製品は「全国市場の対象」から消え去る。
私は全く売れない苦しい時に、個別案件の誘惑に何度か乗りそうになったことがある。
しかし、都度、思い直して、絶対に手を出さなかった。
 ・・・この時に(開発時の思想を崩して)個別仕様の案件に手を染めていたら、現在のテクノスジャパンは無い。
地方の狭い商圏の企業で終わるか?、全国を商圏とした企業になるか? ここが「分れ道」である。

以上、自分の経験を基にいろいろ書いたが、全体を360度とすれば、私が経験したことなどは1度程度である。
従って、1度から360度を見るのは正しくないかも知れない。
しかし、私が云いたいのは「夫々の製品」には「夫々の性格」があり、画一でないことを知るべきである。
人が成功した話を聞いて「そのまま真似ても」絶対に、上手くいかない。
「上手くいく方法」は自分で考える以外に無い。
どこまで続くか?分からない、暗闇の「長いトンネル」を、突き進むのだから、当然不安になる。
この状態で突き進むのは「自分だけを信じる」一念によるものである。
  ・・・その強い信念が無ければ、最初から手を出さない方がよい。

とにかく、自分独りで「絶対に売れるはずだ!」と思うことである。
その内に「稼ぐ製品」に育ってくる。

以下、次号で。

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