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No18. 第5章 プレス

3.客観的に見る。

投稿日:
投稿者:
大西秀憲
前回は「プレス発表と販売」の勘違い、および「プレス発表のポイント」について書いた。
ここではメディアを客観的に捉えて、ビジネス(実業)とは一線を画すことについて書く。

私は今までに多くの新製品を開発し、その度に「プレスリリース」を行ってきた。
不思議なことに、メディアが「飛び付く製品」と「無関心の製品」がある。
当然だが、飛び付く製品は多くの記事になる。
その逆は記事にならないか、非常に記事が小さい。
ここで実に面白い事が起きる。
多くのメディアが飛び付いて、多くの情報を発信した製品はビジネスとして成り立っていないのである!
逆に、メディアが関心を示さなかった製品が「ビジネスとして成立」しているのである。
現に、弊社が平成9年に発表した「徘徊コール」は、ほとんど記事にならなかった。
今現在、同製品は弊社の経営を成立させている主要製品である。
(これ以外の製品はメディアが実に多くの情報発信したが、つきあい程度の経営寄与にしかなっていない)

この事実は一体どう云うことであろうか?

答えは簡単である。
「メディアの関心」と「市場ニーズ」は違うと云うことである。
特に、「地味だが、現場で本当に役立つ製品」になればなるほど、この傾向は顕著である。
  ・・・メディアは末端の1現場のことなど理解しない。
メディアはニュース性があるから書く、または取り上げるのだ。・・・ただそれだけである。
(メーカの製品を)売るために記事を書くのではない。
従って、メディアとメーカーは、「別世界」に住んでいるのである。
このことをきっちり押さえるべきである。

精魂込めて開発した「新製品」が多くのメディアに取り上げられると「有頂天」になり、誰でも錯覚するのである!
錯覚することで「あらぬ方向に走り」、自分を見失って、そして市場から消えて行った中小零細は実に多い。
これを読んでいる人の中には、思い当たる方が居るのではないだろうか?
「しつこい」ようだが中小・零細・ベンチャーのために再度云う、「メディアはあなたの営業マンではない」!
メディアとメーカーには夫々役割分担があるのだ。
・・・この基本を、つい忘れることがある。

中小零細は情報発信力が弱い、またはほとんどない。
だからどんどんメディアを活用すべきである。
しかし、メディアはメディア、メーカーはメーカーとして、常に役割分担を認識していなければならない。
メディアを「絶対視、神聖視、特別視しない」ことが重要である。
要するに「メディアを客観的に捉える」ことである。
・・・メディアに溺れてはいけない。
中小零細には夫々のメディア活用法があると思う。

最後に(私の)メディア情報の活用方法について書く。
まず記者発表をすることである。
・・・そして、記事は丁寧に保存する。・・・切り取りや保管方法を決めておく。
(私は会社設立の翌年(平成6年)から記者発表を行ってきたが、現在まで全ての記事を整理・保管している)
これらの、新聞・雑誌コピー、TV映像などを次の補助資料として使う。
1.公的開発補助金申請時
 ・・・国・県・市・公的機関の開発補助金の中から選定して申請時に補助資料として添付する。
 (これまで実に多くの開発補助金をゲットしたが、必ず補助資料として添付した)
2.公的表彰・認定時
 ・・・国・県・市・公的機関による「表彰や認定」の申請に資料として使う。
上記の審査時は限られた情報の中で行われるので、メディア情報は大変効果がある。

要は、自社に合った様々な付き合い方があるということだ。

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